藤原カムイ

どれだけメジャーになってもマイナーな印象があるマンガ家。そもそも書いてる作品がどうしてもマイナー志向で。人にも売れる気があるのか無いのかさっぱり分からず。自身のHPにも「書いた雑誌はことごとく休刊となりやむなく中断した作品も多々ある。(中略)とにかく恵まれない作家であった」とあるぐらい、とにかく陽の目を見にくい作家なのかも知れない。難解な設定や実験的な作品が多い中、ようやく「ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章」と「雷火」でわずかにメジャー化。とはいえわかりやすいのはほとんどが原作付きの作品というのも特徴か。ジャンルを問わず、本当にいろんな原作者の物を描いている。メジャーどころが一段落付くと「福神町奇譚」などという、これまたファンの心だけをくすぐるような作品を描いたりして、そこがたまらんのかもしれんね。全集が何度も出たり(そしてことごとく絶版になる・・・)、新装版が何度も出たりと、売れないのに読めないと見たくなる、というファンがあとからあとから出てくるんでしょうなあ。おかっぱ頭のおんなの子を描かせたら右に出る輩は居ないほどのロリっぷりだが、今となっては古くなった画風が新鮮に思えるのかも。

MALが出会ったのは古本屋での「チョコレートパニック」。もちろん装丁が気になったんだけど、今となっては発禁物の内容で全集には収録されそうにない。カムイといえば大判コミックのはしりとも言えるが、どこの古本屋に行っても絶版になった作品がゴミのような価格で並んでるのもある意味特徴かもね。カムイがキャラデザインしたスーパーファミコンのRPG「天地創造(エニックス)」は隠れた名作です。

 

年代別所持作品リスト(KAMUI'S NOTE参照)
<絶>は絶版 <原>は原作付き

1984年
BUYO BUYO・・・<絶>
H2O image1・・・<絶>ベッツィーー!

1985年
チョコレートパニック1・・・<絶>チョコレート菓子風装丁
憑依・・・<絶>

1986年
茶目子・・・<絶>昔の教科書風装丁
チョコレートパニック2・・・<絶>今度はホワイトチョコレート風
H2O image2・・・<絶>H2O自体が永い眠りにつく

1987年
チョコレートパニック3・・・<絶>ナッツ入りチョコレート風

1988年
帝都物語・・・<原><絶>映画観てないから違うかどうか知らない
至福千年・・・薄いのにハードカバーフルカラーで高い
チョコレートパニック4・・・<絶>ビターチョコレート風
旧約聖書 創世記1・・・<絶>ライフワークその1(笑)
雷火1、2・・・<原><絶>MADARAは雷火です(笑)

1989年
旧約聖書 創世記2・・・<絶>続刊はでていない 。無念
彼方へ1・・・<絶>ライフワークその2 続刊無し 激しく希望
雷火3・・・<原><絶>

1990年
聖ミカエラ学園漂流記・・・<原>紛失したかも
HOT愛Q(新装版)・・・<絶>エロ双子アイドル
雷火4・・・<原><絶>
犬狼伝説・・・<原><絶>見事な押井守ワールド

1991年
雷火5・・・<原><絶>この年、全集始まる

1992年
雷火6、7・・・<原><絶>

1994年
雷火8、9・・・<原><絶>

1995年
雷火10、11・・・<原><絶>前後6年ほどは雷火とドラクエのみ

1996年
雷火12・・・<原><絶>

1997年
雷火了・・・<原><絶>泣け!!


1998年
西遊記 地の巻・・・フルカラーCG ライフワークその3?

1999年
西遊記 天の巻・・・そういえば書き下ろしだ
福神町奇譚1・・・インタラクティブコミック?傑作!
HOT愛Q(凍結版)・・・ここからどの出版社も同じ装丁に
VIRGIN・・・未発表作品集 通販のみ

2000年
福神町奇譚2・・・作品の中で読者の結婚式を!
西遊記 悟の巻・・・NHK出版ってなにものだ?
H2O image1凍結版・・・復活!!
H2O image2凍結版・・・新作前!!
H2O image3凍結版・・・完結!!

2001年
福神町奇譚3・・・一応は完結
ドラクエ「エデン」1・・・続編ではない
ドラクエ「エデン」2・・・そういや今度は原作付きじゃないのね

2002年
ドラクエ「エデン」3・・・とりあえず子供向きね
気分はもう戦争2.1・・・<原>大友版を実は読んでない

 

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